絆の森

【昼食は地元メシ】
 調理体験＆昼食会場でお世話になったのは、遊学の森にある「木もれび館」。
参加者が収穫物を持ち寄り調理室を借りて昼食を作るのは初めてです。本日の食体験「地元メシ料理教室」の講師をしてくださるのは、地域のお母さんです。金山の家庭の食卓にはどんな「ごっつぉ」があって、どう作るのかを聞きながら体験し学ばせてもらいます。
＊『ごっつぉ』＝金山弁で「ごちそう」

5年間、昼食に関しては「なるべく地元産の食材を」「なるべく地元ご飯として親しまれているものを」という、とてもぜいたくな願いを三英クラフトはじめ地域の方が頑張って集め、叶えてくださいました。今日の食材も、三英さんの森で採れた山菜、キノコ、卵をはじめ、金山町（最上地域）でとれた米や野菜、果物、それらを加工した自家製味噌や納豆です。

　
なめこを洗ったり、煮物に入れるゆで卵の殻むきを手伝う子ども達。いろんな大人がコツを教えてくれます。「子供はすっかり料理をすることが好きになってしまい、家でも手伝いを進んでするようになった」と絆の森に参加して、子どもの成長のきっかけがいろんなところにあったという話をあとで聞きました。うちの子は人見知りだから大丈夫かなぁと心配される親御さんもいましたが、親の方が面食らうほど子ども達がその場にすぐ適応し、のびのびと行動していました。

大急ぎで昼食の準備は、大変でしたが皆が知恵を出し合って声を掛けながらできたようです。大人も子どもも、地域の方とも垣根なく会話が飛び交いました。
「地域の方とお昼ごはんを作るときに話しました、とても美味しい料理ばかりで作り方や材料など根掘り葉掘り聞いてしまいました。」

調理班が昼食準備の間、男性陣は収穫したキノコをみすぎ荘へ寄贈するため、せっせと袋詰めします。贈る先のおじいちゃん、おばあちゃんの顔が浮かんできます。ダンボールには、三英クラフトで用意してくれた「絆の森からの贈り物」の貼り紙が。森部長、良いネーミングですねー。当絆の森の特徴なのですが、参加しているコンソーシアム関係先がそれぞれにこの活動の演出もしています。「こうしたらもっと良くなるんじゃない？」を持ち寄って集まって活動が成り立っています。

　
【おにぎりといえば山形丸魚のたらこ！】
調理班に戻りましょう、ご飯が炊き上がったら、次はおにぎりを握ります。
具材の提供は、お魚といえば「～心豊かな食の現実を～」でおなじみ山形丸魚さんより「たらこ」をたくさん提供いただきました。絆の森のおにぎりといえば、丸魚さんのたらこおにぎりです。毎年ありがとうございました。約80個のおにぎり、とっても上手に握りました。
これで、全ての料理が出来上がりました。テーブルに大皿で準備をし、バイキング方式で順番に好きな量を自分で取り分けます。　

　 
この日の地元メシは納豆汁、おにぎり、おでん、漬物各種、大根とツナのサラダでした。地元の食材の美味しさはもちろんですが、お母さん達の手際のよさと料理の腕前にびっくりしました。
　
こちらのテーブルは漬物各種です。どの漬物もお母さんちオリジナルのレシピで見ているだけで食欲が湧いてきます。もちろん欲張って全種類いただきます。「全ておいしいものばかりだったが、特に漬物がダイナミック且つ繊細でとてもおいしかった。」と、参加者にも大好評でした。

「いただきます」のあいさつを、きずなキッズにお願いしました。大人と同じくらいよくお手伝いしてくれました。なんだか堂々とこの場にいる子供たちが誇らしく見えませんか？子ども達も自分で作ったものは特別な想いで、たくさんお皿に盛ったようです。お母さんや先生から教わって自分で握ったおにぎりの味は、格別だったようです。
皆さん、歓談しながらお腹いっぱい「森の恵み」をいただきました。

5年間のクライマックス、閉山式 （その３）へつづく

更新日: 2014年12月09日