絆の森
ナラ枯れ被害木 第10回予防策の成果(4か月後ご報告)
9月に入って三英クラフトさんより電話があり、私達が5月11日に第10回で活動した地域についてパトロールを実施した結果、透明なビニールを巻いて予防策を施した木のナラ枯れは確認していないとの報告をいただきました。
かねやま絆の森 第10回「ナラ枯れ被害木にキノコ植菌」活動(その2)
金山町では減ったと言われているナラ枯れ被害ですが、初夏~夏にかけてやはり新たな感染が発見されており、この夏で被害が出た木の葉は、現在「真っ赤」に枯れた状態にあるとのことです。ナラ枯れはきれいに色づく紅葉とは違い、このまま枝も枯れ、木も枯れていきます。
(写真:私達が第10回ナラ枯れ対策を実施した会場の様子。9月現在、ビニールを巻かなかった数本はナラ枯れにやられてしまったとのこと)
(左:透明のビニールを巻いた木です、ナラ枯れ感染なし!右:三英さんで追加して試験的にシルバー色のビニールを巻いてみたところ、これも成果ありました)
私達が作業した会場では、予防をしなかった木は2~3本、やられてしまったとの事でした。ただし、「この木は残したい」と選んで予防した(ビニールを巻いた)木に被害がないことについては、今のところ成果があったと言えるとのことで、三英クラフトさんも手ごたえを感じたと喜んでおられました。
(下:被害木にはナメコ菌を打ちナラ菌を弱らせます、また黒いビニールを巻いて木の中にいるカシナガムシが成虫になっても外に出られないようにしました、(被害の拡大を予防)。こちらも効果があったようです。他の木に飛び移ってナラ枯れを運ぶのがこのカシノナガキクイムシです。)
私達としても自信につながりました。なにより「被害に遭ったからもう諦める」のではなく、共存しながら少しでも可能性があれば有益な活動にチャレンジしていく三英クラフトさんの姿勢が、私達企業にも大事なことで、とても勉強になりました。
この予防作業を続けていって、これからも成果のほどをお知らせできればと思います。他の森でもナラ枯れ対策の参考にしていただければお役に立ちたく、今後も所有者と共に経過を見守ってまいります。
更新日: 2013年09月09日