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絆の森

かねやま絆の森 第9回「枝打ち・つる切り」活動(その2)

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所有者の三英クラフト森部長と、山ゼロの参加者。作業中の質問も、回答もお互いスムーズにできるようになったのは、初めからできたことではありません。そこに3年間の時間を共有し「共通の言語」ができたからなのです。信頼関係が生まれ、所有者は指示を出しやすくなり、私たちは理解した上で従いやすくなりました。

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昨年も、ツル植物の脅威に息をのんだ参加者。今年も発見しまし、切って取り外しました。大事に育てている杉に巻きつかれてしまうと、杉はまっすぐきれいに成長できなくなります。昨年はこの作業で「人の手を入れてあげることの大切さ」を知り、自分たちが森に入る目的や使命のような自覚を持った参加者がたくさんおりました。

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向こうから何か枝のかたまりが近づいて来たと思ったら、参加者が大量のモミジを抱えて歩いて来ました。
「見て~すごくキレイなモミジ!持って帰りたい。営業所の玄関に飾ったらかっこいいよね」心を鬼にして伐採した広葉樹です。
車に乗せられないので、持ち帰りは泣く泣くあきらめました。


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出来るだけ高い所の枝を切ろうと頑張る参加者や、枝についていた大きなコブの中身が気になり、自分達だけでは不安なので金山町役場さんに一緒に見てもらったりと、作業を進めながらも周囲の環境に関心を持つ余裕もあったようです。
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途中、キハダの木を見つけて皆で話題に。樹の皮をむくと、名前の通り鮮やかな黄色い肌が見えました。黄柏(おうばく)という生薬名もあるくらい体に良いようで、健康茶や薬用酒として飲まれ、胃や腸を整える効果があるそうです。漢方の原料として貴重で高価だという話を聞いて、みんな興味津々で味見しました。

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作業も終盤に入り、今年初めて枝打ちをした参加者達もだいぶ慣れたようでした。
総務部長は、会場の雰囲気にも作業にも慣れたようで表情もリラックスされています。
「作業中は一途に枝打ちに励みました。終わってみたら森が明るくなったのに気付き感動しました。」
後日、朝礼で、この日のことを話題にされ、継続こそ力なりで続けていくことが大事だと、たくさんの社員の前で感想を話して下さいました。

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枝打ちが進み、視界には枝がなくなり足元もだいぶスッキリし、大きな雑木が最後に残りました。
昨年は2人、3人がかりで作業していましたが、今年はそれぞれに自立して最後まで一人でやり遂げる人が多い印象を持ちました。近くにいる三英クラフトさんに、自分から「これ私、倒しまーす」と声をかけながら、目標を見つけて伐採にとりかかります。

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皆さんの頑張りで、予定より少し早く作業終了-。今回も安全に、ケガなく終わることができました。
作業後の森をご覧ください!余分な枝がすっきりと落とされ、森の中に太陽の光がふんだんに入っているのが分かります。成果が目に見える作業というのは、何度やっても達成感がありすがすがしい気分になります。
これから、昨年の春に植えた念願のキノコ収穫に移動します!(その3へ

更新日: 2012年12月13日