絆の森
かねやま絆の森 第6回「裾枝打ち・つる切り」活動(その1)
10月1日、やまがた絆の森プロジェクト「かねやま絆の森」活動が行われました。
年3回の現地活動をしておりますが、これで今年度最後の活動となります。
今回の作業会場は、第4回にキノコの植菌をした会場から歩いて数分。所有者の三英クラフトさんが、
日頃管理している「プロの現場」で作業をさせていただきました。
手入れ後の森は視界も良くなり、気分爽快!きれいになった林道をまん中にして記念撮影。
活動日となると、天気予報は毎回だいたい雨。山形から出発し、ポツポツ雨の中を向かいました。
ところが今回も、金山町に入ると奇跡的に晴れてくれました。
峠を越えると、そこは金山町。視界一面に広がる風景は四季により、まったく違った表情の絶景が楽しめます。
途中、炭焼き小屋の横を通りました。静かな森の中で、ほくほくと燃される木のにおい。
あたりは、なんとも言えない、懐かしいあったかいにおいに包まれます。
参加者みんなで地元の方に挨拶してみました、「おはようございます。」私達の人数の多さに少しびっくりされたようでしたが、快く挨拶を返してもらえました。
FSC認証林の管理という貴重な体験、新しい現場に、参加者はワクワクです。
オープニングの様子です、周辺の森の雰囲気に呑み込まれそう。
やはり、私達のために開放された植林の会場とは違い、三英クラフトさんの仕事場に入らせていただいたという緊張感がありました。
三英クラフトの岸社長より「早いもので2年が終わってしまいました。山形ゼロックスの従業員の皆さんはじめ、参加企業の方も増えて大変嬉しいです、心より歓迎いたします。」
今回は、株式会社山形丸魚様、株式会社メドテック様よりご参加をいただきました。
第4回キノコ植菌でも3名でご参加いただいた、山形丸魚様。「前回欠席で残念だった分、今日は頑張ります!」とご挨拶いただきました。
まずは、三英クラフトさんから、この森の状態の説明がありました。今日は林道を挟んで18年生の森と34年生の森を手入れします。植林後、大きく成長した木々は枝や葉が込み合って重なるように生い茂り、光が行き渡らなくなります。お互いが成長の妨げになってしまっている状態です。
窮屈に枝が重なり、光が届かなかった部分は、ご覧の通り枝が細く、枯れてしまっています。この余分な枝を落としていくのが裾枝打ちになります。
ちなみに、森の中に赤い目印がついている木がありますが、それは「将来のスター候補」。間伐せずに残す予定の木だそうです。
途中で間伐しながら最終的には残したい木を「大きくて健康な、質のよい木」に育てるのが目的です。
育ちの悪い木や、枯れかかった木は、こうした間伐や枝打ちを繰り返す中で切られていきます。
「ここでも(森の社会でも)生存競争があるんだなぁ」
「スター候補はエリートか・・・」
などと感慨深い表情で話す参加者の声が聞こえました。
道具の使い方を教えていただき、さっそく作業開始です。まず森に入ってみての印象は、「最初は薄暗くて雑木林のようでした。下草が樹木に育っていたところもありました。」と参加者。
ノコギリの使い方が分からず、細かく忙しく動かしていましたが、森部長に刃全体を使う!ということを教えてもらい、すごく切れやすく作業しやすくなりました。切ったほうがいい木、今後切る木など初めて知りました。
「これは、明日あたり腕にくるな」と山形丸魚さん。足元から丁寧に枝を落として行きます。赤リボンの木も手入れしました。「この木、スター候補ですね」「そう、丸魚が育てた木だぞ」
「楽しみですね、出荷まで無事育つか、また見に来ないと」
34年生の森。事前に間伐作業をして頂いていたので踏み込みやすくなっていたのですが、それでも視界の高さまで枝や広葉樹が生えていました。最初は、「迷子になりそうな森」という印象を多くの参加者が持ったようです。
それでも、力を合わせてどんどん枝を打っていくと、森に光が入るようになりました。
ちょっと休憩して、後半の作業に入ります「その2」へ
更新日: 2011年12月07日