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絆の森

かねやま絆の森 第13回活動「皆伐体験」 その4 育樹祭プランター作成

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クロージングでは参加者が作った育樹祭用プランターを、鈴木洋 金山町長へ贈呈。これで木の主伐(収穫)から出荷、そして木の活用までを体験した一日が無事に終わりました。
この日の様子は、TUYの番組「えこいろ」で4月14、21日 の2回に分けてオンエアされました。金山杉の迫力ある伐倒シーンや、ほっこりする親子の会話のシーンなど、参加者達の充実した姿が映像に残され大変良い記念になりました。

13-74.jpg午後のタカラモノプロジェクト第一段として、森の安全講習会を開きました。
公益の森づくり支援センターの白壁さんから一人ひとりが気をつけることを講話いただきました。例えば、こんな風景を見てあなたが「危険だな」と思うところはありますか?と参加者に問いかけ回答してもらいます。
「岩の上に登っている人がいる。」「帽子をかぶっていない。」「前の人のリュックサックを掴んで歩いている。」


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皆さん予想以上にたくさ んのことに気が付きました。また、実際に山形県内の身近な森で遭遇する害虫(ハチ)や、初心者が知らずに触ってしまうと大変なことになる 「ウルシ」の種類と見分け方などを教えていただきました。森は、安全に気をつけて入れば楽しい所でもあるし、危険予知を怠って無謀なことをすれば恐い所でもある。そう教えてもらいました。

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日頃お世話になっている三英クラフトさんからは、私達の活動で事前に実施してもらっているリスク対策についてお聞きしました。例えば、ハチが出ないようトラップを仕掛けたり、活動箇所の安全点検、動物ウイルス感染予防対策などしていただいています。三英クラフトさんが万全なリスク対策をしてくれて、私達は当日を迎えているということを参加者に知ってもらいたかったので、とてもいい機会でした。
ただし一番大事なのは「自分で責任を持つということ」。日々の生活も、仕事でも同じですが「自分の身は自分が守る」という危機管理を全員が持つことが、一番のリスク予防になると学びました。


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午後のタカラモノプロジェクト、続いて町に寄贈するプランターを作成します。材料はもちろん地元の金山杉です。先ほど製材になる過程を見学した金山町森林組合より材料を準備いただき、作り方を指導していただきました。

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「これ、さっきの森林組合でカットされた木だよね。」今度は私達がこの材を製品にして、新たな命を吹き込む役目となりました。二人一組で1個作る予定で、全体で60個が目標です。板と釘だけで、立派なプランターになるのかと、不思議な感じがします。

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---終了後の参加者アンケートでこんな質問をしてみました。---
森林組合で製材され、新しい命を吹き込まれた金山杉。これからどんな第二の人生を送って欲しいですか?
・「何十年、何百年と朽ちない立派な建造物、家屋になってもらいたいです」
・「今の匠にも良い木だと言ってほしいですが、1200年後の匠にも良い木だと言われたらすごくうれしいです。」

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・「建物になるにせよ道具になるにせよ、ひとの生活の中で役に立つ物に姿を変え、長く大事にされる物になって貰いたいです。」
・「住宅になって住んでいる人に癒しを与えるような形でもいいですし、公共建築として多くの人々が触れる場に使われるのもいいですし、金山杉に携わった人々の思いを大切に継承してくれるような方々に提供されるといいですね。」

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・「大事に使ってほしいし、自分も使いたい。」

・「金山町の子供達は杉の保育を授業で行い、それは大人になった時に、自分の子どものためにその杉で学校を立替えたり、自分達が入る老人ホームを建てるの に定期的に使う、という循環システムができたら町民は建物にも愛着がわくし、自慢になる。町づくりに必要な材を町民たちが自前で育てる、そんな町があった ら面白いと思います。」
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プランターが終わった人から、マイ箸づくりにも挑戦します。作業の感想を聞いてみました。
・「メドテックさんと一緒に組んでプランターを作りました。楽しく作れました!」
・「昨年、作ったマイ箸もいまだ元気です。今回ので二膳揃いました。杉の香りもGOODです。」
・「家族と一緒にプランターを作りました。子供はトンカチや釘などの工具は大好きですね。一心不乱にトンカチを振るっていました。微笑ましいです。」

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今回、特に印象深かったのは、活躍してくれた子ども達とパパ達です。参加者のイクメンぶりはテレビカメラも注目したようで、取材されていました。
「子供を含む家族3人で作りました。きれいに製材された"かねやま杉"が材料とあってちょっと緊張。全国植樹祭の顔のひとつとなるべく力を合わせました。箸は、普段使うことのない"かんな"を触れたのがとにかく楽しかったようです。」


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鈴木洋 金山町長よりお礼の言葉をいただきました。
「このプランターに花を植えて、秋に開催する全国育樹祭会場の沿道に置かせていただきます。沿道を花いっぱいにして皇族殿下をはじめ、県内外からのお客様をお迎えしたいと思います。この度はありがとうございました」

(参加者アンケートより)
---今回、かねやま絆の森に参加して、あなたにとって何かタカラモノは見つかりましたか?---
・木の一生
・再生。
・感謝する気持ち
・100年近く生きてきた杉を次の100年に繋ぐ場所に立ち会えた事です。
・家族との絆
・さむいっけなぁ
・伐採倒木の瞬間。
・まさに木の一生に触れる体験を親子で出来たことです。あと、"えこいろ"に家族で出られたこと。

更新日: 2014年04月22日