絆の森
平成25年度やまがた絆の森セミナー
12月6日、山形県主催「平成25年度やまがた絆の森セミナー」が山形県産業創造支援センター 多目的ホールで行われました。
山形ゼロックスの他、(株)荘内銀行さん、NDソフトウェア(株)さんが事例発表で今年の成果について報告しました。
また、昨年好評をいただいた参画組織によるパネルディスカッションも行われ、県北の金山チームと、県南の南陽チームが一緒になって意見を交換し、山形県の森づくりについて考え、本音を語りました。
今年は特に、どこの組織さんも単なる森づくりにとどまらず、森づくりを通した「人づくり、地域づくり」に報告の内容が変わって来たようでした。自然と活動テーマがその方向に向かって行く組織が増えて来ているようです。規模の違いはありますが「やまがた絆の森プロジェクト」自体も少しずつ成長していると感じました。
もう一つの目玉としては、最上と置賜という山形県の北と南に位置する絆の森の活動を聞き比べる機会にもなり、来場者の関心も高かったように思います。
南陽市「こもれびの郷」で活動されているNDソフトウェアさんは、大学生の受け入れを行い、学生と一緒に活動した1年間を時系列でお話ししてくださいました。
最初は受け入れる側の戸惑いもあったとのことでしたが、最後には学生達の方がNDソフトウェアさんを慕って社内行事に参加するまでの関係性になれたそうです。会場には山形大学の先生にもお越しいただいていましたが、学生にとっても、大学にとってもこの活動はチャレンジであったこと、そしてそれぞれに収穫があり良い経験になったと感想をいただきました。手探りの中、学生さん達と一緒に成長していったこもれびの郷さんのお話に、大変感激しました。
南陽市さんは、県内でも一番多く企業を受け入れている自治体です。農林課 森づくり推進さんのお話は大変興味深く、普段私達が知ることのできない現場での苦労や南陽市さんの熱意などを聞くことができました。行政の立場から見た森づくりを知る貴重な機会になり、お互いの理解が一層深まりました。また、協定企業と南陽市の強い信頼関係も感じられました。
なにより、この日集まったそれぞれの組織で今後の励みになり、県内の北と南が絆の森でつながったことが大変良かったと参加者の間で話になりました。
今までは企業が発言する機会はあっても自治体の担当者の方々が皆さんの前でお話をされる機会というのはあまりなかったように感じます。「企業の森づくり」ではありますが、支援してくださる自治体の方々も私達からみれば同じ仲間であり、同じ主役で、それぞれに伝えたいことがあります。こうした場所で発言される方々の目は輝き、いきいきとお話をされ、次回の活動にむけて自信がうまれます。非常に大切なことだと思います、今後も、企業だけでなく、裏方ではないもう一人の主役である行政の方や森林所有者と肩を並べて光が当たるような場所にご一緒できたらと思いました。
来年は山形県で、私達の活動拠点である金山町を主会場に「全国育樹祭」が開催され、県外からもたくさんの関係者が来県します。育樹祭の成功はもちろんですが、山形県は企業と行政が信頼関係のもと、それぞれのCSRと強みを持ち寄ってうまく取り組んでいる姿を全国に知っていただける機会になれたらいいなと思います。
更新日: 2014年01月09日