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絆の森

かねやま絆の森 第10回「ナラ枯れ被害木にキノコ植菌」活動(その1)

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5月11日(土) 第10回かねやま絆の森が金山町蒲沢地区にて行われました。
今回はナラ枯れ被害木を切らずに、利活用と被害拡大防止が期待できる「キノコ植菌」に挑戦しました。
いろんな組織が混ざりながら1グループ6~7人に分かれていきます。木の表面に穴が無数に空いているのが見えますか?この穴に、ナメコ菌を押し込みハンマーで叩いて植えていきます。

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今年もかねやま絆の森が始動しました今回は初めての作業会場、蒲沢地区におじゃまします。参加者が乗ってきた車を降り、長靴に履き替えてゾロゾロ歩き出しました。
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今日は里山での作業です。目的地まで、はっきりとした山道はなく、途中には残雪もありました。
長靴に履き替えて山に入り正解です。初参加の方は、いきなりの山歩きでドキドキされたようです。足元をしっかり見ながら前に進みます。

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今年も、現地まで金山町長が挨拶に来て下さいました。
鈴木町長は毎年、オープニング会場まで来て参加者に労いの声を掛けて下さり、町の近況などをお話しして下さいます。ナラ枯れについてもなんとしても食い止めようと予防に努めたが、とうとう金山町にも被害が入って来てしまった、と大変残念そうにお話しされていました。
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ナラ枯れ被害は、大量のカシノナガキクイムシが、ナラ・カシ類の幹に穴をあけてせん入し、体に付着した病原菌(ナラ菌)を多量に樹体内に持ち込むことにより発生する樹木の伝染病です。現在は29都府県で被害が発生し、都道府県別に見ると、ここ2~3年は山形県がもっとも被害が大きいようです。
対処法を模索する中、「ナラ枯れの被害木にキノコの菌を植えると、被害木にまん延するナラ菌を、キノコ菌が退治する」という研究がされており、成果も期待できる とのことから三英さんでも昨年、試験的に植菌を行いました。

10-9P1040867-2.jpgその時の写真を持ってきて見せて下さいました。植菌したナメコ菌は、被害木のナラ菌の半分程度を死滅 させることができるそうです。
また、キノコ菌とも愛称が良く、しいたけやナメコがよく育つとのことで、写真を見て驚きました。
植菌の最後に、幹にビニールを巻いて、中にいる卵が羽化した際出られないようにすることで他の木への感染を予防します。今日の作業が、周辺の森を守り、来年の大収穫につながるかもしれません。


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初参加の山形建設株式会社様は、当社のお客様であり、ISO事務局交流などを通じていろいろとご相談をいただけるようになりました。昨年と今年の2回ほど、ご依頼により環境内部監査員教育を実施させていただいています。教育の中で当社のCSR活動を知っていただき、今回念願の「絆の森体験」につながりました。
そして今回は、同じ「やまがた絆の森プロジェクト」で森づくりをされている荘内銀行様も参加して下さいました。荘内銀行さんとは、同じ所有者(三英クラフトさん)と協定を結んでいるご縁で、10月5日に合同開催する予定です。前段として、当社の森づくりを体験しに来て下さいました。

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作業の準備に取り掛かります。昨年入社の2年生コンビが、率先して森部長の手伝いをしてくれて助かりました。自分達で気づいて手伝う、こういう自然な姿、いいですね。
今回の参加者の比率を見ると、山ゼロの従業員より、参加企業の方が多くなりました。そこで、皆さんがどこの組織の方なのか識別できるよう、全員分のネームプレートを準備しました。

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足元ギリギリにある穴も見逃さずに菌駒を打ちつけます。
「ナラ枯れという言葉は聞いたことがありましたが、実際見るのは初めてだったような気がします。まだ実験段階とのことだったのでいい効果がでればなぁと思いながらせっせと植菌しました」と、参加者。

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今回の作業の目安、ピンクのリボンが結ばれている木は、ナラ枯れの被害木になります。
「おととしの、ほだ木運びがない分だけ今回は楽だ」との声もありました。そうそう、一昨年はの第4回キノコ植菌では500本のほだ木に菌打ちし、それを運んだのでクタクタでした。
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山 ゼロ2年生と、山形建設の取締役の方が一緒に声を掛け合って作業をしています。通常の仕事の範囲では、こんな風にお互いがリラックスして話すのは難しいか もしれません。参加企業様に、こうした絆の森の雰囲気をご理解いただいて参加下さっているからこそ実現できています。山ゼロの若い社員にとっては、本当に ありがたい貴重な経験です。
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ナラ枯れ対策では、樹幹にドリルで穴をあけて殺菌剤の入った液体ボトルを何本も何本も突き刺している写真を見ますが、痛々しい感じがします。

ですが、この写真のように薬剤の代わりになるキノコ菌の植菌は、あけた穴を自然な感じでふさいでくれます。見た目にも優しいし、自然の殺菌効果で森の循環にも無理なく優しい方法だと実感しました。

更新日: 2013年06月13日