絆の森
かねやま絆の森 第8回「下刈り」活動(その2 ランチミーティングinがっこそば)
「がっそこば」正面で、四季の学校・谷口の理事長、庄司さん(前列中央)と一緒に記念撮影しました。
温泉で汗を流して、谷口地区にある「谷口がっこそば」さんに到着。これから自分たちでそばを打って、それが本日のお昼ごはんです。
そば打ちは2回目になりますが、今回は、より本格的な作業からスタートです。まずはじめに、そば粉と水の配合について説明する先生。見様見真似でとりかかる参加者。
本格的な手順に、悪戦苦闘の参加者たち。同じ班のメンバーから声をかけてもらいながら作業を進めます。
開始早々、そば打ちはチームワークが重要だと感じました。
くじ引きしたのにも関わらず、皆さん同じ班になった三英クラフトチーム。さすが日頃からの「絆」を感じます。
先生が練った見本のそば生地を触って水分量を確認する熱心な参加者たち。
山ゼロと各企業の方々の、5人6脚(?)で交代しながら作業を進めて行きます。しだいに教室の中が、ガヤガヤと盛り上がってきました。
「こねて丸めるところまではほぼ完璧だったと思います。先生からのチェックもすんなりOKでチームで歓声が上がりました。しかし、伸ばす作業で悪戦苦闘! 四角く伸ばすのが難しかったです。自分で打ったそばは、歯ごたえ抜群でしたが、打ちたてのそばは香りも良く美味しかったです。」
(参加者アンケートより)---絆の森は3年目、企業同士の交流について実践されてどう感じますか------
・参加企業さんも新しい顔ぶれで、交流の輪が広がっていくのはすばらしいなと思います。次回も是非参加してくれれば幸いです。
・大変な作業にいつもご参加いただいてありがとうございます。秋のきのこ狩りも一緒に作業をできること楽しみにしております。
・どうしても森づくり作業中は無口に黙々と作業をしてしまうので、「ソバ打ち」など共同で作業をすることがあると、色々と話しをしながら進めることが出来るので楽しいです。
どんどんこねて、練り上げました。まぁるくまとめて、第一段階終了。ほっこり、つややかで美味しそう。
どの班も挫折せずに、次のステップに進むことができました。
いよいよ生地を広げて伸ばし、切る作業に入ります。庄司先生の話を聞きながら、お手本を真剣に見る参加者たち。ここからは手際が大事。
時間がかかりすぎると生地が乾いて、ひび割れてきます。ますますのチームワーク、あうんの呼吸が必要です。
切り終わったら、チームの名前を書いて素早く厨房へ運び、終わった班からどんどん茹でてもらいます。
打ちたて蕎麦は風味が命、スピードが命です。
自分達で打ったそばを「がっこそば」のお母ちゃんたちに茹でてもらい、出来上がりを待ちます。
名物「そば揚げ」や、三英さんが差し入れてくれたワラビの一本漬けもいただきました。
----「そば打ち」上手にできましたか?----
・生地はとてもよく出来たと思ったんですが、硬かったです。個性的な硬さでした。チームワークはバッチリだったと思います。
・そば打ちでは、参加企業の方(山形丸魚さん、メドテックさん)と同じ班になりましたが、最初から和気あいあいとしていて協力して作業することができました。
・皆さん全く同じ食材・分量・道具を使用しているのに、如何してこんなにも違いが出るのでしょう?
昼食に引き続き、「午後の授業」が始まりました。教室に移動して、参加者は黒板に向かって座ります。
オープニングは金山町の近況報告を金山町産業課さんからお話しいただきました。
本日の講師はNPO法人 四季の学校・谷口理事長 庄司博司さんです。先ほど、そば打ち教室の先生もしていただきました。
こちらの建物は、もともとは、金山小学校の谷口分校として地域の子供たちが通っていましたが、少子化などで児童数が減り、平成8年に閉校となりました。
「この分校を拠点として地域づくりができないだろうか」と地域の有志が立ち上がり、保存活用の取り組みにチャレンジが始まりました。
庄司さん達のアクションがなければ、ここは廃校となり、校舎は解体される運命にあったそうです。
もともと谷口地区にとって、この分校は単に学校というだけでなく、常に地域活動の拠点で心のよりどころであり、地域の象徴でありました。この分校は谷口地区にとって、「タカラモノ」だったのです。
「なんとか残したい」地域の声が、町内に広がり、町外、県外のさまざまなネットワークによって、廃校活用のヒントやアドバイザーといった、声や人がたくさん集まってきたそうです。
もちろん、そうした多くの人々のサポートにより活動が継続されているのもありますが、庄司さんの話を聞いて私たちが圧倒されたのは「地域住民の自立心と行動力」です。地元の人が先生になって農村体験ができる「四季の学校」開校や、近所のお母ちゃんたちで切り盛りする「谷口がっこそば」の起業など、地域の人がいきいきと活躍しながら外部の人と交流し、谷口地区、そして金山町を好きになってもらっています。
町おこしや地域振興は、専門家や行政にしてもらうものではなく、自分たちが地域の「タカラモノ」を未来に残すために、奮闘した結果だという姿に大変感動しました。
こうして手探りながらも、地域住民と周囲の良き理解者・協力者の方々の地道な取り組みが実り、谷口地区は全国的に注目され高く評価されるようになりました。
現在、 この「谷口がっこそば」は県内外から年間1万6千人を超す観光客が訪れる一大観光地となりました(土日のみの営業でです)。分校の保存利活用の取り組みを長年に渡り継続しながら、分校と共に谷口地区も、金山町も一緒に発展し成長していることが本当に素晴らしいです。
真っ先に思い出すのが 、お母ちゃんたちの、はつらつとした働きぶり!そしていきいきとした笑顔!分校という「タカラモノ」を残したおかげで、ここにはもっと大事な「タカラモノ(地域の人達や、ここを訪れる人の笑顔)」が増えました。
エネルギーをいただきに、また来年みんなで来ようと思います。
大勢でお邪魔しましたが快く受け入れて下さり、庄司さん、ありがとうございました。
お母ちゃん方、おいしく蕎麦を茹でてくれてありがとうございました!
食後の授業だったにもかかわらず、参加者達が庄司さんの話を夢中になって聞いている姿が印象的でした。
参加者の皆さんにまた一つ、CSRの経験値が増えました。地元を知ることで、より金山町に愛着が沸いたのはいうまでもありません。
(参加者アンケートより)
--- 「谷口がっこそば」さんへお話の中で印象に残ったことや激励メッセージをお願いいたします。---
・学校を守りたいという気持ちが、人を集め、産業として立派なものになっていることに感動しました。これからも学校を守り、多くの人の「心のふるさと」を目指して頑張って下さい。
・温故知新で更なる活躍をお祈りしています。
・庄司さんのお話では、「谷口がっこそばが成功したのはまさに「奇跡」としか言えない。」 と言われていましたが、庄司さん達のような熱い思いを持った人がいたからこそ出来た 「当然の結果」だったのではと感じました。
・自然体でCSR活動の様なことが出来ていたのですばらしいと思った。地域の人々が学校保存活動、活用となると、一般の企業より、こうも地域に密着した企業活動が出来るんだなと感心しました。すばらしい・・・
・谷口がっこそばの歴史を聞いていて思ったのは、地域を作っていくのはそこに住む人たちの思いが大切なんだなってことでした。
・地元の高校生がインターンシップに来ると聞いて、次世代へのつながりを感じました。
・最上地方の食そば文化のメッカとなるよう益益の精進期待しております。大変美味しいそばでした。
・庄司さん、ご指導いただきありがとうございます。先生の丁寧な教え方から、そば打ちに対する熱意が伝わってきました。そば打ちは奥が深い!
・時折ギャグもはさみながらのお話は非常に楽しく、がっこそばさんは本当に素直に楽しめる場所だと感じました。ありがとうございました。
更新日: 2012年08月21日